ワックスもコーティングも床材を保護し美しさを維持するという点では同じです。どちらも床を汚れや傷から守る役割がありますが、ワックスとコーティングは似ているようでその性質はまったく違うものです。その違いについてご説明しておりますので、それぞれのメリット、デメリットから適切なものを選んでいただきたいと思います。
ワックスの特徴
塗膜は艶やかな光沢を放ち、とても見栄えのする素材です。目には見えない床の凹凸や細かな傷も平らにすることができ、光を均一に反射させます。汚れが蓄積した際には剥離作業によって一掃し、綺麗な状態へと復元することができます。1回の施工はコーティングに比べとても安価であり、定期的に適切なメンテナンスを施すことで美しさを維持できます。
コーティングの特徴
塗膜がとても硬いために磨耗しにくい超ハード素材です。また、滑りにくく耐久年数が長いといった特長も持っています。ただし、塗膜損傷の際には部分的な補修はできず、補修の際にはすべて最初かけ直すこととなります。1回の施工はワックスと比較するととても高価で、長い作業時間を必要とします。現在のところ、最善のメンテナンス方法が確立されておらず、原状では特殊な洗浄メンテナスが唯一の方法になります。
ワックス/コーティング比較表
概要 | ワックス | コーティング |
皮膜の状態 | 硬め・更に硬化も可能 | 非常に硬質 |
耐用年数 | 定期的なメンテナンスで 長期間の美観維持が可能 | 施工後は10~30年 |
費用 | 1回の施工・安価 | 1回の施工・高価 |
施工時間 | 短い | 長い |
メンテナンス | 定期的な洗浄&ワックス 必要に応じてワックス剥離 | 特殊な洗浄メンテナンス 修復や補修は難しい |
歴史 | 歴史が長く管理方法が 確立されている | 歴史が浅く種類も多いため 問題点を抽出しきれていない |
どちらが良いのか?
美しさの維持、お手入れのしやすさから当社ではワックス・メンテナンスをおすすめしています。床はどのような素材やコート仕様に変えようとも人が歩けば必ず汚れてしまいます。その場合、求められるのはやはりメンテナンスの容易さではないでしょうか。古くから施工されノウハウが確立されているワックス・メンテナンスなら、汚れを残さずいつでも綺麗な床をキープすることができます。
また、新たな床ワックスの管理方法である「ドライ式メンテナンス」は、高光沢・高耐久・低コストのメンテナンス・システムです。