無垢材の洗浄&オイルワックス塗装
無垢材の保護にはオイルワックス!
無垢材とは、天然の原木から板や角材を切り出し、接着剤等を使わずそのままの状態で建材として使用されている木材です。
無垢材の種類としてはスギ、ヒノキ、パイン、オーク、(ナラ、ウォールナット、チーク、シラカバ)などが有り、メリットとしては、木が持つ本来の質感、ぬくもり、香りなどが感じられます。また、断熱性能が高いため夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます。
良い点の多い無垢材ですが、デメリットもあります。表面を加工している人工素材の建材とは違い、汚れを吸収してしまう点です。汚れを吸収してしまうと除去が困難なため、吸収をさせないためのコーティングを施す必要があります。
それが無垢材の洗浄&オイルワックス塗装です。
施工事例&料金参考
児童施設の無垢材洗浄&オイルワックス
こちらは京都市内の児童施設(学童保育施設)さまでの無垢材洗浄&オイルワックス施工の作業です。
こども達が裸足で走り回る学童保育ということで、床に無垢材を使用した温かみのある施設として開園したという経緯があるそうです。
これまで他社にオイルワックス塗装の施工をご依頼された事があるようですが、汚れがしっかりと取れていないといったご不満があり、その度に依頼先の業者を変更されているとの事です。
弊社へご相談をいただきましたので、そのあたりのご不満やご希望をヒアリングさせていただき、ご要望に沿えるよう施工させていただきました。
これまでの施工業者に比べ汚れもきっちりと取れていて、料金も大幅に下がったとの事で、今後もご依頼いただける運びとなりました。
料金目安 | 実測料金 |
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30㎡まで/以降1㎡ | 95㎡ |
30,000円/1,000円 | 76,000円 |
販売店舗の無垢材洗浄&オイルワックス
こちらは京都市内の販売店舗さまでの無垢材洗浄&オイルワックス施工の作業です。
新設でお店をオープンされてから間もなく弊社へお問い合わせをいただき、無垢材のメンテナンス方法をご提案させていただきました。
オープン時は床の保護となるものが何も施されておらず、すぐに汚れが付着しだしたそうです。靴底を介したガムなども張り付き、除去や普段のメンテナンスがとても大変とのお話でした。
その後、洗浄&オイルワックス塗装を定期的に施工させていただき、普段のメンテナンスは格段に楽になったとのご報告をいただいています。
料金目安 | 実測料金 |
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30㎡まで/以降1㎡ | 74㎡ |
30,000円/1,000円 | 74,000円 |
一般家庭の無垢材洗浄&オイルワックス(別途サンディング有り)
こちらは京都市内の一般家庭さまでの無垢材洗浄&オイルワックス施工の作業です。
ご自宅の購入後10年ほどが経ち、キッチンや脱衣所、導線の廊下など部分的に汚れが酷いので綺麗にしてほしいとのご相談を頂きました。
床には初期の段階でオイルワックスを塗布してありましたが、その後メンテナンスを殆どされていないため、汚れは素地にまで達していることが確認できました。
この状態では洗浄をしても大幅な美観の改善は見込めないため、洗浄ではなく、素地の表面を削るサンディングをご提案させていただきました。
サンディングによって汚れている素地部分を含めた全体を削ることで木材の綺麗な面を露出し、最後にオイルワックスを塗装して仕上げます。
料金目安 | 実測料金 |
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30㎡まで/以降1㎡ | 30㎡以下 |
30,000円/1,000円 | 63,000円 |
※サンディング料金込み
施工手順
1,作業範囲の荷物や備品を作業範囲外や別室へ移動します。
2,洗浄を始める前にゴミやホコリを取り除きます。
3,深い汚れや強い汚れなどポリッシャーで取れない汚れは事前に手作業で除去します。
4,洗剤を塗布してポリッシャーを使い均等に汚れを除去していきます。
5,無垢材が汚れた水を吸収しないように専用機材で素早く回収します。
6,機材での回収後にも可能な限りウエス等で水分を回収します。
7,送風機を使ってしっかりと乾燥させます。
8,ワックスモップにオイルワックスを適量つけ、塗装していきます。
9,塗装後、送風機を使ってしっかり乾燥させます。(塗装後の完全乾燥には季節により6~12時間必要になります。)
こちらの写真はメンテナンス(年2回)開始から10年が経過しました。
オイルワックスの効果で、今も変わらず良好な状態を保っています。
※仕上げのオイルワックスには艶消しを使用しています。
ポイント
無垢材フローリングの洗浄には、専用の薬品や機材を使用します。無垢材は表面が加工されていないため化学薬品に弱く、間違った手法で洗浄を行うと素材を痛めてしまったり自然な風合いを損なってしまう危険性があります。
ご注意事項
・移動させるモノの量によって料金が変わります。 ・オイルワックスは乾燥時間が長いため、施工後、通常通り使用できるまでに6~12時間程度必要となります。 |
無垢材に樹脂ワックスを使ってはいけない?
樹脂ワックスとは主に人工的な床材に広く一般的に使われている床用ワックスです。
樹脂ワックスは表面に被膜を張って汚れなどから素材を保護しますが、無垢材は表面を覆ってしまうと、本来の自然な雰囲気が失われてしまい価値を落とします。
また、樹脂ワックスを塗布してしまった場合、いずれワックスの劣化とともに剥離をしなくてはなりませんが、剥離剤は素材を傷めてしまうため使えませんし、多量の水を使う作業では木の膨張や浮き、反りを起こす原因となります。
オイルワックスは自然由来の素材なので、無垢材に潤いを与え、乾燥を防ぐことでひび割れ等も防ぎ、撥水効果もあるため汚れに対する保護膜となります。また、塗り重ねた年月の経過とともに木目に深みも与えてくれます。