フローリングの黒ずみを落とすコツ!頑固な床の汚れスッキリ掃除法
戸建・アパートマンション関係なく、私たちの身近にあるフローリング。
毎日掃除をしていても、いつのまにか黒ずみができてしまいます。また、全体的にむらになり薄汚れたようにも見えるのは、経年劣化の汚れのせい?
ベタつきが気になっている方もいるでしょう。
実は、日頃の家庭の拭き掃除だけでは、フローリングは綺麗になりません。
今回は、フローリングの黒ずみやベタつきの原因・汚れを落とす効果的な掃除のやり方を解説いたします。
フローリングの黒い汚れの原因
フローリングの黒い汚れの原因の多くが『皮脂汚れ』です。
家の中では素足で歩く機会の多い日本人、自宅でスリッパを必ず履く人の方が少ないのではないでしょうか。
足の裏のエクリン腺からは、1日にコップ1杯分の汗が出ると言われています。エクリン腺から出る汗はほぼ水分ですが、皮脂が混ざり雑菌が増殖します。
毎日幾度となく歩くフローリングに、汚れが付着するのは当然。
さらにキッチンでは、油汚れも蓄積しますね。
油は、想像以上に飛び散っています。焼肉をして、リビング中の床や棚全てがベタベタになってしまった…誰もが経験しているでしょう。
フローリングについた皮脂汚れや油は、ホコリを寄せ付けカビの餌になり、カビを繁殖させる原因にもなっています。
また、フローリングのワックスの経年劣化も黒ずみの原因です。
- 油汚れ
- 足裏の皮脂汚れ
- ホコリ
- カビ
- ワックスの劣化
さまざまな汚れが溜まり、フローリングの取れない黒ずみへと変化してしまうんですね。
フローリングの黒ずみを取る掃除方法
フローリングのほこりを取る
多くの家庭でしてしまいがちな間違ったフローリングの掃除が、いきなりの掃除機。
フローリングに掃除機をかけると、溜まったホコリを巻き上げてしまいます。
ホコリには、細菌やカビ・ダニが含まれており、アレルギー症状を起こすリスクがあります。
フローリングのホコリを、お掃除シートなどで取ってから掃除機をかけましょう。
劇的に【ホコリを減らす掃除のやり方】埃を少なくして快適生活!
洗剤を使って拭き掃除をする
フローリングのほこりを取った後は、拭き掃除をします。
フローリングの掃除に向いている洗剤は、弱アルカリ性洗剤・中性洗剤です。
- フローリング用の汚れ落とし
- 水で薄めた中性洗剤(水2lに対し、小さじ1程度)
固く絞ったぞうきんで、フローリングを拭き上げていきましょう。
もっとも便利な中性洗剤が、キッチンで使う食器用洗剤。フローリングの黒ずみはもちろんカビも、ぞうきんがけで取れるでしょう。
溝や細かな部分は、歯ブラシで軽く擦ります。
ただし、掃除を怠ってこびりついた黒ずみは、一度には落とせません。
フローリングの表面を爪で軽く擦ると、消しゴムのカスのような黒いカスが出てくるケースもありますね。
その黒ずみの部分だけを重点的にきつく拭くと、むらになる可能性があります。広範囲を、気長に繰り返し掃除しましょう。
固く絞ったぞうきんで水拭きし、乾拭きで仕上げます。
フローリングの掃除の注意点
フローリングの黒ずみを掃除する時、してはいけない掃除法があります。
水分を染み込ませない
フローリングは、水分によって劣化が進行します。
- 水や洗剤でベタベタになったぞうきんでの水拭き
- 洗剤を吹きかけ、長時間放置する
- 水が残ったままの放置
フローリングに使われている木材へ水を含ませると、反り返りや表面の木目調シートが剥がれる原因になります。
表面の塗装されていない無垢フローリングの場合、より水が染み込みやすく、傷みやカビの原因になるリスクもあるんですね。
常に固く絞ったぞうきんの拭き掃除を鉄則とし、終わった後はきちんと乾燥させましょう。
フローリングを傷つけない
メラミンスポンジや硬い素材のブラシなどで、フローリングに傷をつけないように注意しましょう。
メラミンは、表面を削り取って汚れを落とします。
フローリングの黒い汚れだけを削り落とすこともできますが、一歩間違えれば表面の塗装を剥がしてしまいかねません。
フローリングに傷がつけば、傷ついた部分に汚れが入り込み、掃除以前の問題になりますね。必ず柔らかいぞうきんやスポンジを使用しましょう。
重曹・クエン酸を使用しない
家中どこでも使用できると人気の、万能天然洗剤。
- 重曹
- セスキ炭酸ソーダ
- クエン酸
薬店や100円均一ショップで購入でき、誰もが使っている掃除アイテムですが、これらでフローリングを掃除してはいけません。
皮脂汚れにいいと思いがちですが、重曹やセスキ炭酸ソーダは、表面のワックス・コーティング剤を剥がす原因になります。
クエン酸は、フローリングが白くなります。
アルコール除菌スプレーが、フローリングに付着し白く濁ってしまった状態と同じようになるんですね。家具の掃除も同様、NGです。
フローリングの黒ずみ予防
フローリングの黒ずみの予防は、日々の拭き掃除がもっとも重要です。
- 普段の掃除では、固く絞ったぞうきんで水拭き
- 1週間に1度は、中性洗剤を使用した拭き掃除
汚れは溜め込まなければ簡単に掃除できます。溜め込むからこそ取れない黒ずみになってしまうのですね。
フローリングの掃除は、できるだけ天気の良い日に行いましょう。ジメジメした日に行うと、カビ繁殖の原因になります。
ちなみに、フローリングの掃除に使ってはいけない重曹ですが、足の臭いケアには使用できます。
重曹のニオイ物質を中和する作用で、足の臭いを軽減します。足の汗を回避できるわけではありませんが、入浴剤代わりに使用したり足湯をしましょう。
浴槽や洗面器の汚れも付け置きになり、清潔を維持できますね。
部屋の空気も澱ませるフローリングの汚れ
家庭で行うフローリング掃除の仕上げのワックス。
汚れが完全に落ちていない状態のワックスは、フローリングをもっと黒ずませる原因になります。
古くなったワックスを剥がしてから、新しいワックスを塗るとフローリング本来の輝きを取り戻します。
汚れをそのままにしていると、フローリングを傷める原因にもなりかねません。
女性ならわかりますよね。メイクを落とさないまま、上から重ね塗りしても綺麗な仕上がりにはなりません。それどころか、肌を痛めてしまいますね。
またフローリングの汚れは、部屋全体を澱ませ不潔に見える原因に…。驚くほど光り輝くフローリングは、気持ちまでスッキリさせます。
1~3年に1度は、ワックスを剥がし本格的なクリーニングをしましょう。
当社では、フローリングの剥離をはじめワックスがけ・ニス塗装など行なっております。
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