簡単!【効果的なカビの取り方】お手軽掃除法総集編
カビは、湿度が高い環境で発生するのは誰でもご存知ですよね。
しかしさまざまなカビの中、好湿性・中湿性・好乾性のカビがあり、決して湿度だけが原因になっているわけではありません。
好乾性のカビは、65%の環境でも発生します。
つまり『どんな湿度であっても、カビが発生する環境にある』と言えるんです。
今回は、発生してしまったカビの効果的な取り方・簡単なお掃除方法について解説いたします。
効果的なカビの取り方
カビを掃除する際には、必ず以下のものを準備しましょう。
- 手袋
- マスク
- 防護メガネやゴーグル
空気中に浮遊しているカビの胞子を吸い込むと、人体に悪影響を及ぼします。
そのためマスクや目を保護し、カビ取りの掃除の際には必ず換気が必要です。
浴室のカビの取り方
浴室のカビの掃除には、3種類の方法があります。
- 塩素系漂白剤
- 酸素系漂白剤
- 重曹・クエン酸
てっとり早くカビ掃除をするには、市販の『塩素系漂白剤』がもっとも効果的です。カビキラーやカビハイターですね。
頑固なカビには、塩素系漂白剤を吹きかけてからラップやティッシュで覆い、カビへの浸透力を高めましょう。
ただし臭いがきつく、酸性タイプの洗剤と混ざると有害ガスを発生させます。取り扱いには十分注意しなければなりません。
安全にカビ取りするためには、酸素系漂白剤や重曹・クエン酸を使用しましょう。
畳・フローリングのカビの取り方
畳やフローリングのカビを掃除する際、水拭きしてはいけません。
水拭きはカビを塗り広げてしまい、カビの繁殖を助長させるエサを与えているようなもの。まず、カビの除菌が先決です。
- 消毒用エタノールをカビにスプレーする
- 歯ブラシかたわしで表面を軽く擦る
- 取れたカビを掃除機で吸い取る
- エタノールをスプレーし、乾いたぞうきんで拭き取る
- 十分に乾燥させる
あまり強く擦ると、カビを畳やフローリングの目地の奥深くに入り込ませてしまうので、あくまでも軽く行いましょう。
ちなみに、乾いた畳やフローリング・じゅうたんに生えるカビは、好乾性のアズキイロカビやカワキコウジカビです。
ちなみにコウジカビは、古くから鰹節作りに使われ100%悪であるわけではありません。人と同様、善と悪の両面を持ち合わせているんですね。
タンス・クローゼット・押入れのカビの取り方
家の中のカビくささを感じている場合、タンスやクローゼット・押入れなどにカビが発生しているからかもしれません。
下駄箱や壁も同様。湿気の多い北側の部屋や、両隣に部屋がある中部屋のマンションでもよく見られます。
放置すれば。カビはどんどん増殖します。
タンスやクローゼットなどの収納部分・壁のカビ取りも、床や畳と同様の方法で掃除しましょう。
すぐに洋服などを収納せず、十分に乾燥させてください。
エタノールのニオイが気になる場合は、ウェットティッシュなどに使用されている『逆性石鹸液』(ベンザルコニウム塩化物水溶液)を使いましょう。
エアコンのカビの取り方
湿度が高くなるエアコンは、カビにとっては大変良い環境。
カビを放置したままエアコンを作動させると、カビの胞子を部屋中に撒き散らしていることになります。
カビはホコリにも含まれているので、掃除する際には飛ばさないようにゆっくりと行いましょう。
- エアコンのコンセントを抜く
- フィルターを取り外し掃除する
- エアコンの吹き出し口やフィンを掃除機で吸い取る
- 取りきれなかったホコリを歯ブラシなどで軽くこすって落とす
- エアコンフィンを専用の洗浄スプレーで掃除する
- エアコンのファンを専用の洗浄スプレーで掃除する
- 送風運転で乾燥させる
必ず、エアコン上部や吹き出し口のホコリを掃除機で吸い取りましょう。
エアコンフィンやファンの掃除は、自宅でできるスプレーが販売されていますが、大変手間がかかります。
またエアコンの電装部分にかかると、エアコンの故障につながるので注意が必要です。
また掃除機でカビを含んだホコリを吸い取れば、排気口からカビの胞子が撒き散らされます。カビの胞子が飛び散ると、落ちた場所で着床し成長するかもしれません。
年に1回は、プロの業者に依頼し、エアコンクリーニングをした方がいいでしょう。エアコン掃除を怠るとカビを発生させるだけではなく、エアコンの寿命も縮まります。
カビを発生させないために必要な基本対策
カビは、酸素・温度・栄養分・湿度・成長する時間の5つの条件が揃えば、発生しやすくなります。
その中の酸素・温度・栄養分は、どうしても回避できません。
カビは、私たち人間が快適だと感じる温度を好みます。また、ハウスダスト・木材・プラスティックなどあらゆるものを栄養分としています。当然、酸素もなくせませんね。
カビを発生させないために必要な基本対策は、以下の2つです。
- 湿度の調整
- カビが成長するまでの時間の阻止
黒カビ・青カビなど『カビ』と認識できるのは、カビが十分に成長してからです。
実は目で見えていない状態から、カビの成長は始まっているんですね。
ですから、湿気を防ぎ・カビが成長するまでの時間を与えなければ、カビを予防・除去できます。
掃除をこまめに行い常に換気を心がけ、カビを成長させなければいいんですね。
不潔な場所には、カビだけでなくダニや害虫が集まり、不運さえ呼び集めてしまいます。ジメジメとした梅雨時、掃除をするだけでも、気分がスッキリします。
家の掃除は、住む場所を綺麗にするだけでなく、心のお掃除になるとも言えるでしょう。