いわゆるごみ屋敷、汚部屋は大抵の場合で衛生環境は劣悪な状態です。食品が片付けられずに放置され、そこにはハエやゴキブリなどの害虫が沸いています。一歩足を踏み入れれば、舞い上がった埃にはカビや菌が入り混じっていて、防具無しではとても危険です。人が生活をしていた場所には、見るに堪えない生活汚れもあります。
ですので必ず、業務用マスク(微粒子をシャットアウトできるマスク)、保護メガネ、使い捨てのゴム手袋、汚れても良い作業着を着用して現場に入室します。
ごみ屋敷の場合、入室が出来ても多量のゴミの壁によって玄関から先へ進むのが困難な場合も多々あります。数人で片付け作業を進める場合は、それぞれの作業スペースを確保することが先決です。玄関に1人、ベランダに1人、勝手口に1人などゴミをスムーズに外へ出せる配置で作業に取り掛かります。
ゴミを処分する場合は、どんな場合であってもきっちりと分別しなくてはいけません。これは市区町村の取り決めによって決まっていますが、地球環境を守る上でも人としての倫理が必要です。正しく処理されるためにはしっかりと分別を行ってください。
ただ、現場での片付け作業と分別作業の平行はとても時間が掛かります。仕分け用のダンボールを用意するなど、なるべくスムーズに作業が進むような工夫も必要です。
搬出出来たゴミはトラックに積み込んで処理センターへ持ち込めます。きっちりと分別が出来ていれば、~kg~円といった比較的安い料金で引き取ってもらえます。これも市区町村によって金額が異なりますので、お近くの処理センターにお尋ねください。
最後に全部のゴミを搬出できたら掃除をします。ゴミが出せてもその部屋の床や壁などのあらゆる場所は菌でコーティングされた恐ろしい状態です。家庭用の洗剤でもなるべく強力なものを使ってクリーニングしてください。壁紙はクリーニングに適していないので、場合によっては張り替えを依頼しましょう。クリーニングの後はアルコール除菌がおすすめです。これで一先ずゴミ屋敷の片付けは完了となります。